windows10/11にはいろいろなプリインストールされたアプリがありますが、電卓は使わない、今後もいらないのではと思う方もいるのではないでしょうか。
勝手に入れられたソフトでも常に自動でバージョンアップしていきますので、アプリ自体が容量を食ったり、バージョンアップの一時ファイルが全体の動作を遅くしたりします。
では電卓は削除しても大丈夫なのでしょうか。そこで、安全なアンインストールの方法を解説します。
電卓とは
足す引く、掛ける割るなど基本的な計算のほか、三角関数、指数関数などの関数電卓機能、通貨や長さの単位変換など多機能な計算ができるMicrosoft製のアプリです。
ほかに、計算につかっているデバイスやアプリがあり、パソコンで電卓アプリを起動したことがないなら、このアプリは不要です。削除しても問題ありません。
削除の方法
通常のメニューから実施する方法を説明します。
マウス操作でアンインストール
[スタートメニュー]-[電卓]とたどり、[電卓]の上でマウスの右クリックを行います。
[アンインストール]をクリックし、実行すればアプリは削除されます。
アンインストールできないとき
スタートボタンをクリックし、電源ボタンの上にある[設定]を選びます。
[アプリ]のアイコンをクリックします。アプリと機能が表示されますので、[オプション機能の管理]をクリックします。
オプション機能のリストが表示されます。リスト内の電卓をクリックし、アンインストールボタンから削除へ進んでください。
再びインストールしたい場合は、同じ画面で+アイコンの[機能の追加]をクリックし、アプリの一覧が出たらこのアプリを選んで、インストールを行います。
アンインストールボタンがクリックできない
アンインストールボタンがクリックできないときは、windows10/11 がアンインストールを許可していない状態です。
このときは、windows10/11 を最新のバージョンにアップデートすると、電卓が削除できるようになります。
スタートメニューにある[設定]から、[更新とセキュリティ]のアイコンをクリックし、Windows Updateを実行してください。
これでも電卓を削除できない場合、次の高度な方法を使います。
高度な方法
キーボードからwindows10/11へ命令(コマンド)を送り、削除を実施します。
「PowerShell」というアプリを呼び出します。タスクバーの上でマウスの右クリックを行い、[タスクバーの設定]を選択します。
「[スタート]ボタンを右クリックするかWindowsキー + Xキーを押したときに表示されるメニューで、コマンドプロンプトをWindows PowerShellに置き換える」というスイッチがありますので、当初はオフになっているところをオンに変更します。
これで、この設定画面は閉じて良いです。
なお、Windows11ではこの作業は必要ありません。ここで必要なアプリは「Windows ターミナル」と名前が変わり、初めから[スタートボタン]の右クリックで見つけられます。
スタートボタンの上で、マウスの右クリックを行います。すると、真ん中あたりに[Windows PowerShell(管理者)](Win11は[Windows ターミナル(管理者)])という表示がありますので、左クリックで開きます。途中で実行するかどうかの判断を聞かれる場合がありますが、[はい]を選びWindows PowerShellを開きます。
Windows PowerShellの画面で、キーボードから以下の文字列を入力してください。
Get-AppxPackage Microsoft.WindowsCalculator | Remove-AppxPackage
入力してEnterキーを押すと、アンインストールが実行されて電卓が削除されます。
補足
Windows PowerShellの起動方法は他にもありますので、上記でうまくいかない場合、
①スタートボタンの上で、マウスの右クリックを行います。すると、下のほうに[検索]という表示がありますので、左クリックで開きます。
検索の入力ボックスに PowerShell と打ち込み、表示された[管理者として実行する]を左クリックします。
②スタートメニューのアプリ一覧をたどっていき、[Windows PowerShell]を表示させ、右クリックを行って[管理者として実行する]をクリックします。