パソコンの日本語入力は、元の辞書にない入力を学習して覚えてくれるので、とても便利ですが、入力した履歴が学習されて残ってしまうため、削除や非表示にしたいケースがあります。
windows10/11で学習した辞書を消す方法はありますが、特定の入力履歴を消すために全ての学習辞書をリセットしてしまうのは不都合があります。意図的に履歴を残さない方法を説明します。
入力順序を小間切れ、逆順に
例えば、「今度いつ会える?」と入力するとします。普通に入力すると、入力予測には、「こん」と打つと「今度」が出てしまい、過去の入力が見えてしまいます。
その対策として、末尾の文字を一文字入れ、左カーソルで一文字ずつ文頭に戻しながら入力します。「?」→「る」→「え」→「会」→「つ」→「い」→「度」→「今」のように入力すると、カーソルの動きは学習結果に残らないため、過去の入力を再現することは相当困難です。
日本語と数字やローマ字を交互に
例えば、「19時に待ち合わせ」と入力するとします。意味のない数字やローマ字を細かく挟み、書き終えた後にカーソルで戻して消します。次のようになります。
「19a時にb待ちc合わせ」→最後にaとbとcを消す
要は、予測変換に残るワードを小間切れにします。予測変換は、よほどの有名な固有名詞で元の辞書に入っていない限り、日本語の予測変換の後にローマ字は出ません。また逆も同じく、ローマ字の後に日本語は出ません。数字は入力履歴自体が残りません。
試しに「鉄人28号」「麻薬Gメン」などを入力してみた後に消して、「てつ」→「鉄人」の他の予測変換や、「まや」→「麻薬」の他の予測変換を見てください。まったく日本語の繋がりが予測されないのがわかります。
※IMEのアプリによっては上記にならない場合があります