はじめに
リボ払いの仕組みを知っていますか。
私は、縁あってFPの資格を取得する際に、仕組みを勉強して知っています。
リボ払いは、いろいろとやばいのですが、その中でも私が倫理的に許せないのは、カード会社の姿勢だと考えています。
ここでは、リボ払いの仕組みと、利用者を惑わすある意味汚い方法について書きました。
この記事を書いた人
kumako
ファイナンシャルプランナー (AFP)
私の話
私は、リボ払いは使ったことがありません。
もともと、社会人になって以降、長らくクレジットカードを持たなかった人です。
借金をするなと親に教育されていましたし、それに買い物をするときも慎重に検討するたちで、衝動買いもあまりしないためです。
お金がないときに、カード会社に立て替えてもらって買い物をするというのは便利ですが、色々と利用者にはわかりにくいカード会社の裏事情もあるものです。
リボ払いの仕組み
毎月の返済額を、無理のない一定金額に抑えるかわり、未返済の残高に対して手数料をかける、という仕組みです。
多額のショッピングで利用しても、返済金額が少ないので、当然
- 残高が多くなる=手数料が多くなる
- 返済までの期間が長くなる=支払合計金額が多くなる
という仕掛けです。
一定金額の返済、というのも、何パターンもやり方があって、利用者を惑わせます。
一番恐ろしいのは、定額返済(元利均等、元利定額)です。毎月5千円、1万円と決められるのですが、その中身は利用額の返済+手数料の支払、となっています。
正味の返済額は、5千円、1万円に満たないので、返済残高がなかなか減りません。
リボ払いのキャンペーン?
リボ払いは、月々の返済額が低く抑えられているので、カードを使いすぎているという感覚は持ちにくく、利用額が増えてしまう恐れがあります。
カード会社も、自社のウェブサイトなどで、リボ払いをわかりやすく説明し、デメリットも書いています。
しかし、です。皆さんは、リボ払いを勧めるタレントさんによるテレビCMや、リボ払いを始めればキャッシュバック!などキャンペーンを見たことはありますか。
その15秒のテレビCMを流すのにかかるコストは、総額で数万、数十万では効かないです。しかもCMは、一日に何度も流し、そのたびにお金がかかります。
また、リボ払いで数千円もキャッシュバック?それらのお金はどこから来ているのでしょうか。
リボ払いの裏事情
リボ払いをしてくれる利用者は、カード会社にとっては、CMを打ってでもキャッシュバックをしてても獲得したい、カモな客ということ、です。
リボ払いのくわしい仕組みはおぼろげにわかっていただければよいですが、リボ払いはカード会社にとっておいしい儲け話だということは、しっかりと理解していただきたいと思います。
利用者が、リボ払いを続けた結果、借金返済で首が回らなくなって人生を棒に振っても、カード会社は困りません。
カードキャッシングを勧めるイメージCMにも通じる話ですが、利用者に本当に理解されるとやばいお金の裏事情を、さもタレントさんの見た目のイメージで覆い隠す、なんとも汚いやり方だと思いませんか。
リボ払いは、利用者のメリットよりもカード会社のメリットが大きいので、絶対にやめましょう。
まとめ
リボ払いの裏事情についてお伝えしました。
クレジットカードのしくみを知って、無理のない返済金額の範囲で利用しましょう。